ICH E1 致命的ではない長期投与を行う医薬品についての臨床安全性評価に関するガイドライン

ICH E1は致命的ではない長期投与を行う医薬品についての臨床安全性評価に関するガイドラインです。長期投与時の臨床開発結果での副作用評価法について書かれています。短期投与と長期投与での副作用の違いを示す方法を提供するとされています。

ADE(Adverse Drug Events、有害事象)の発生率はプラセボとの比較で評価します。安全性評価はADEの検出性や適切な統計処理に従い行います。投与期間とADEの関係が不明瞭な場合には、追加の検証を必要とします。6ヶ月以上の臨床用量使用時の安全性評価、300-600人でのコホート研究(長期大集団での前向き観察研究)での評価を行います。12ヶ月以上投与された患者での応答も、6ヶ月以上の投与でのみ観察可能なADEの検出に有用です。最低1年投与された患者100人分のADEの結果を安全性データベースとし、3%以下のADE発生率なら安全としてよいようです。短期投与での副作用を含めて、1500人程度の結果を収集しますが、日本ではやや少ないようです(製造販売後成績調査で検証することが原因のようです)。アメリカでは12ヶ月の結果、EUでは承認前に6ヶ月、承認後に12ヶ月の投与におけるADEの発生を結果として申請するようです。