日本薬局方-一般試験法 6.04 制酸力試験法

制酸力試験法とは、胃において酸と反応する医薬品(いわゆる胃薬)が胃酸の酸性を中和する能力を調べる試験法です。有効成分では、1gが中和できる0.1mol/L塩酸の量で医薬品の制酸力を評価します。製剤の場合には1日服用量が中和できる塩酸の量で評価します。

試験では20分包(製剤)を試料として用います。有効成分の場合は有効成分そのものを使用します。カプセルや錠剤は粉末にし、顆粒剤・液体はそのまま試験に使用します。定量の塩酸(100mL 0.1mol/L塩酸)を試料と混ぜた後、塩酸の残分を水酸化ナトリウム水溶液で滴定し、測定します。