日本薬局方-一般試験法 4.04 発熱性物質試験法

発熱性物質とは、体内に入ったときに体温上昇を引き起こす物質で、エンドトキシンを含めた、ウイルスや微生物由来物質などを指します。発熱性物質試験法では、試料をウサギに注射することで、発熱性物質の有無を評価します。

試験動物はウサギです。体重1.5kg以上の健康なウサギを3匹用い、試験前48時間は20-27ºC環境に置きます。試験前に注射を除く偽実験を行います。試験を実施した後、ウサギは48時間休養させ、次の実験に用います。

注射は体重1kgあたり10mLの用量で行い、注射40分前から注射後3時間まで30分間隔で2回ずつ、直腸体温計で体温測定を行います。注射液は37℃に温め、耳の静脈に注射します。3匹の体温上昇の合計が1.3ºC以下のとき陰性とします。陰性でない場合には9匹まで追加実験する手順があります。