日本薬局方-一般試験法 1.04 炎色反応試験法

炎色反応とは、金属やハロゲンの溶液を無色の炎に入れると、その物質により異なる色で炎が発色する反応のことです。溶液中の元素の確認に用いられます。無色の炎としてブンゼンバーナー(化学実験に使う、普通のガスバーナーのこと)を用います。基本的な原理はICP原子発光と同じです。金属塩を対象とする方法とハロゲンを対象とする方法がそれぞれあります。

金属塩の炎色反応では、白金線に試料の溶液をつけ、無色炎に入れます。試料が固体の場合には塩酸で溶解します。ハロゲンの炎色反応では、白金線ではなく、銅の網に量をつけ、燃焼させます。銅網はあらかじめ酸化銅皮膜をつけておく必要があります。