ICH S11 小児治療用医薬品の非臨床試験 3

ICH S11は小児治療用医薬品の非臨床試験についてのガイドラインです。3では主要エンドポイントについてまとめています。JASの主要なエンドポイントは実施前に定義される必要があります。副次のエンドポイントについても正当化し、説明します。フォローアップ研究では、このガイドラインに示された主要エンドポイントを含まないこともあるようです。乳児では侵襲的、長期のエンドポイントを避けて設定することとされています。

主要エンドポイントとして、死亡例と臨床観察は研究を通じて評価します。臨床観察は投与中だけではなく、投与後も行います。母獣による世話の様子も観察に含みます。授乳期動物では、成獣とは観察する状態が異なることを認識しておく必要があります。成長として、体重や骨の長さを測定します。骨の長さは1種類の骨で検証すれば良いようです。食事の消費や性的成長についても適切に評価します。倍検時に組織病理、器官の重量、組織の回収、主要組織の顕微鏡観察などを含む臨床病理学的検証を行います。薬物動態も主要エンドポイントとなります。少量・少検体採取で実施し、初期の動態研究では投与初期と終期にサンプリングを行います。用量が決まれば正式な動態検証を行い、投与物と同時に代謝物も評価します。