局所皮膚適用製剤の後発医薬品のための生物学的同等性試験ガイドライン 2

局所皮膚適用製剤の後発医薬品のための生物学的同等性試験ガイドラインは、経皮吸収型製剤における先発製剤と後発製剤の同等性を担保するための生物学的同等性試験について定めています。2では薬理学的試験について記載します。

薬理学的試験は適用時の薬理学的反応から評価する方法です。評価方法の例として、コルチコステロイドによる血管収縮があげられています。

コルチコステロイドにより血管収縮が皮膚で引き起こされると、その部分が白く変化する(白斑化)現象が見られます。この白斑反応を蒼白化反応と呼びます。試験製剤・標準製剤を皮膚に適用した際に、蒼白化による色の変化を非適用部と色差計または目視で比較してスコア付けし、同等性の評価を行います。評価は最大薬理効果の半分を示す時間で行います。最大薬理効果をEmax、評価時間をT50と呼び、蒼白化が消失するまでの経時変化を観察します。観察時点は通常5点で、予備試験を行い観察時点を決定します。

蒼白化反応での同等性試験では、ステロイドに応答して蒼白化が進む被検者を選択し、実施します。本試験では試験製剤・標準製剤を1~数ヶ所割付し、製剤非適用部位を2ヶ所割付します。色差計を使う場合にはベースラインとして製剤塗布前の皮膚の色を測定します。定められた時点で製剤を除去し、蒼白化反応を経時的に観察します。同等性パラメータはAUEC(除去後の応答強度の時間積分値)で、標準製剤と試験製剤の平均値の差の90%信頼区間を計算し、判定基準内であれば同等とします。