日本薬局方-一般試験法 3.03 粉体の粒子密度測定法

粒子密度とは、粉体の間隙を除いた体積あたりの重さのことです。気体を置換することで粉体の体積を求め、重量を体積で割ることで求めます。粉体体積の測定には気体置換型ピクノメーターを用います。気体を置換することで堆積を求めるため、気体が侵入できる粉体の間隙は測定できますが、粉体内にある気体が侵入することのできない間隙は間隙体積としては測定できず、粉体の体積として扱います。

装置は2つのセルを持つ、気体置換型ピクノメーターという機械です。この装置は、2つのセルの間にバルブがついており、試料セルを加圧することができるようになっています。試料セルに試料を入れ、ヘリウムを導入し気圧を読み、さらに圧をかけ、気圧を読みます。気圧差とセルのサイズから、試料用セルのうち、試料により満たされた体積を計算します。求めた試料体積を質量で割り、密度を求めます。