日本薬局方-一般試験法 2.65 色の比較試験法

色の試験法とは、比較溶液と色を比較することで、試験する液の色を特定するものです。基本的には目視で、比較溶液と試液の色を比べます。

色の比較試験法では、比較溶液を規格通りに揃える必要があります。日本薬局方には比較液として、コバルト、鉄、銅イオンの水溶液を用いるよう指定があります。各水溶液から、色の比較標準液を作成し、さらにその希釈系を作成します。コバルト、鉄、銅の比較液原液の作成法も日局記載されていますが、実際の試験では調整済みの原液を買うことが一般的だと思われます。

操作法は単純で、試験液、比較溶液をそれぞれネスラー管に入れ、白色の背景で側方から観察します。試験液の色が比較液より薄いことを目視で確認します。ネスラー管を使う方法以外にも、ガラス試験管に入れて観察する方法も記載されています。どちらにしても、目視で比較することには変わりません。