日本薬局方-一般試験法 1.12 メタノール試験法

メタノールは体内で酸化され、ホルムアルデヒド、ギ酸を発生させるアルコールです。ホルムアルデヒド・ギ酸は共に強い毒性を持つため、医薬品中への混在を防ぐ必要があります。メタノール試験法はメタノールの限度試験で、溶媒などに用いられるエタノール中のメタノール混入について調べるものです。

メタノール試験法の試液として、標準液、A液、B液を用います。標準液は精密に秤量し作成した0.01%メタノール溶液、A液は過マンガン酸カリウム溶液、B液はシュウ酸の硫酸溶液です。試験はメタノールの酸化により生成したホルムアルデヒドをフクシン亜硫酸呈色反応で調べるものです。呈色を標準液と比較し、標準液より呈色が濃くないことを確認します。